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VOL.6
マンション茶室
限られた空間での茶室とは・・

2024 / 10 / 13

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最近マンションにお住まいの方からの茶室ご依頼が多くなってきました。
一般的に現在のマンションには和室がなく、個室2部屋にリビングダイニングキッチンのいわゆる2LDKが主流です。
そんななかでもお茶に関心のある方は工夫してリビングに畳を敷いたりしてお茶のお稽古をしております。
本格的な茶室とは言わないがせめて落ち着いた和室がほしいとの要望です。
マンションの場合は間仕切り壁は構造に絡まないので簡単に取れますが、構造の柱型や梁型は取ることができず意匠設計の障害になっております。
特に梁型は大きく天井高も厳しいのが現状です。ただそれを逆手にとって変形の8畳や4畳半、さらに下り天井のデザインなど工夫次第では面白い茶室にもなりますので、茶室建築家としての腕の見せ所でもあります。笑

2LDKのマンションの一室に作る八畳広間の茶室

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直近で設計した茶室は、お稽古をするのでどうしても8畳の茶室がほしいとの要望でした。
 

お稽古場として茶室を考えている先生方にはやはり8畳広間が必要です。
今回は玄関ホールが広かったので廊下まで茶室を張り出して、緊急時には一部畳床が取り外しできるようにしました。
また水屋には給排水がないので、置き水屋的発想で床下に排水桶が置けるようにしております。

 

茶室の場合、道具の収納も重要ですので、床下は全て畳を上げて収納できるようにし、壁面もできる限り収納としております。

 

さらに、茶事ができることが茶室の基本でもありますので、リビングを待合にして、バルコニー経由で露地を想定して水屋の一部を通り、席入りの導線も確保しての茶室です。

将来的にはバルコニーにつくばいや本格的な露地を作ることも可能です。

革新と伝統をテーマに茶室を設計する。

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茶室設計のポイントは「素材」と「導線」です。どんな材料で造り、どのように亭主と客が動くのか?この2点を特にイメージして設計することで完成度の高い茶室が生まれます。

 

限られた予算と空間であればこそ、工夫とアイデアが必要です。一般的な茶室をそのままマンションに入れ込もうとしても無理があり、基本は茶事ができ導線がスムーズに取れることです。厳しい条件であればあるほどアイデアの詰まった唯一無二の茶室が生まれます。
 

茶道をやっていない方でも、現代のライフスタイルに「茶室」は潤いと安らぎを与えてくれる価値ある空間となると思い伝統と革新をテーマとして日々茶室設計をしております。

椿邦司のサイドプロジェクト

SIDE PROJECT

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オリーブ

イタリア半島のつま先部分のコパネッロ岬。

ここで、農薬や肥料を一切使わず自然のままにオリーブを育てる農園を、ガッティ家の皆さんが運営されています。この希少なガッティ家の早摘みオリーブを低温で搾った、希少なオリーブオイルをご紹介しています。

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千葉県北部から茨木県南部にかけて、霞ケ浦と利根川の豊富な水の恵みを古来よりうける「北総」地域。

江戸時代から米作りが盛んな地域で、古くは利根川経由で江戸にお米を供給しています。

​この地域の休耕田を再開墾し、美味しいお米・水田の再生に取り組んでいます。

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北総地域で育つ美味しいお米は、地域に多くの富をもたらしました。地域の米作農家の家屋は、建築視点からも非常に高い価値があります。

​残念ながら、北総地域も人口流出・高齢化が進み、結果これらの価値の高い建築物も荒廃が進んでいます。

​建築家としての知見・ノウハウでこれらの古民家を再生し、宿泊施設として提供しています。

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