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VOL.3
茶室とオフィスの新たな潮流

2022 / 9 / 18

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世界を舞台に活躍しているある企業から「禅の心」を持った社員教育のために茶室を造ってほしいとの依頼がありました。

エレベータを降りたエントランスホールの両サイドのスペースに、「伝統と革新」をテーマにそれぞれ対比させた、伝統的な茶室とミーティングスペースにも活用できる新しいスタイルのテーブル茶室を提案しました。
エントランスホールは両サイドに配置した鎮石と流水石から「静と動」「陰と陽」をイメージし対比となる枯山水の石庭から始まる伝統的茶室とモダンなテーブル茶室が配置されてます。エントランスホールは両サイドに配置した鎮石と流水石から「静と動」「陰と陽」をイメージし対比となる枯山水の石庭から始まる伝統的茶室とモダンなテーブル茶室が配置されてます。

静の伝統的な茶室

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伝統的な茶室は、広間八畳と小間三畳台目に水屋の付いた空間です。広間には書聖王羲之の蘭亭序の曲水の宴をイメージした透かし彫り欄間と流水柄の江戸唐紙障子があり、広縁では瞑想できる禅スペースも用意しました。

 

小間3畳台目茶室は洞庫と躙口と貴人口があり、松変木床柱、ムロ変木中柱はじめそれぞれ銘木に意味を持たせて使っております。和室においては天井は空間構成に特に重要な要素ですので、格天井や化粧丸太勾配天井と網代天井など表現してます。

 

露地は石橋を渡り、飛石、延べ段を歩き枝折戸を抜けて腰掛け待ち合いへ、蹲で手と心を清めて席入りします。

 

茶室屋根は伝統的な檜皮葺。現在では神社仏閣の修復でしか見なくなっきた伝統的な屋根仕上げです。

動のモダンなテーブル茶室

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モダンなテーブル茶室は、ミーティングルームとしても活用するため、席を三つに分けてそれぞれの視線を気にしないように竹編建具で仕切っております。さらい間には禅語の丸三角四角をイメージした立ちつくばいがあり、心と身体を清めて席に入っていただけるようにしております。

 

特にここのテーブル席はビジネスの打ち合わせ前に一服のお茶を飲み一息ついてお互いの理解と繋がりの時間を大切にする意味もあります。

その昔、利休は茶席で信長や秀吉と時間を共にして繋がりを深めて政治にも深く関わってきましたし、戦国武将はこぞって茶道を嗜むことで戦略の助けともなっていた時代もありました。現在のビジネスにおいても茶の湯はまさに戦略ツールとしての意味も大きくなってくるのではないかと思います。

​禅の心で世界へ

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コロナで我々の働き方は大きく変わってきました。

オンラインで自宅での仕事も増えリアルで会うことも少なくなり人とのつながりが気薄になってしまいました。

オフイスへ行くことの意味が仕事に行く以上に人と会いに行くことになった時、オフィイスでの茶室の役割は大きく膨らんできます。

働く人が少なくなったスペースを茶室に変え、学びと交流の場となり、禅の心を持って日本の伝統文化という鎧を身につけることによって世界から必要とされるビジネスマンが増え世界への日本文化の発信に繋がっていきます。

 

まさに茶室はオフィイスにおける新しい潮流です。

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オリーブ

イタリア半島のつま先部分のコパネッロ岬。

ここで、農薬や肥料を一切使わず自然のままにオリーブを育てる農園を、ガッティ家の皆さんが運営されています。この希少なガッティ家の早摘みオリーブを低温で搾った、希少なオリーブオイルをご紹介しています。

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千葉県北部から茨木県南部にかけて、霞ケ浦と利根川の豊富な水の恵みを古来よりうける「北総」地域。

江戸時代から米作りが盛んな地域で、古くは利根川経由で江戸にお米を供給しています。

​この地域の休耕田を再開墾し、美味しいお米・水田の再生に取り組んでいます。

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北総地域で育つ美味しいお米は、地域に多くの富をもたらしました。地域の米作農家の家屋は、建築視点からも非常に高い価値があります。

​残念ながら、北総地域も人口流出・高齢化が進み、結果これらの価値の高い建築物も荒廃が進んでいます。

​建築家としての知見・ノウハウでこれらの古民家を再生し、宿泊施設として提供しています。

椿邦司のサイドプロジェクト

SIDE PROJECT

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